柑橘のいろは
橙(だいだい)
加工期 10月初旬〜11月中旬
橙(だいだい)はミカン科の低木です。 インドのヒマラヤ地方原産で古くに中国から渡来しました。世界中で広く植栽されており、ヨーロッパではサワーオレンジといわれて親しまれています。果実は春になると再び緑色に戻り、「回青橙(かいせいとう)」とも呼ばれています。
萩の橙(だいだい)は、9月中旬から12月までが収穫時期です。1本の木に2代3代と続けて実を付けることから、 子孫繁栄を呼ぶ幸福の果実として古くから民家の庭先に植えてあります。又、代々栄えるという意味から正月の飾りつけとしても広く使われています。
萩・北浦地方では、昔から刺身を橙(だいだい)の果汁で食べることが最高の贅沢とされてきました。
そして現在では、毎日の食生活で刺身や鍋物のほか、焼酎割り、蜂蜜を加えて水や炭酸水で割る健康飲料として愛用される方が増えております。
橙果汁には多くの機能性成分が含まれていることが発見されて以来、健康維持にも役立っています。
柚子屋本店では厳選した萩特産の橙を、苦味が出ないように愛情を持って一玉ずつ丁寧に手搾りし、果汁の一部を生果汁のまま一定の温度で熟成させております。
当社独自の技法によって造り上げた『橙酢』は、独特のまろやかな味と、芳醇な香りに定評があります。普通酢のような、酢のタチ(鼻にツンとくる酢酸臭)が全くありません。さらに、天然のクエン酸が多く含まれていますので、栄養価が高く健康にも良いのです。
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安心!(無添加・自然食品)
残留農薬なし。(山口県衛生公害研究センター分析)
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味と香りが良い!
橙(だいだい)を一玉ずつ丁寧に搾り、一定温度で天然熟成させた自然のうまさ。
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栄養価が高い!
豊富なビタミンCとカルシウム。
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参考比較
100g当たり ビタミンC カルシウム 橙(だいだい)果汁 35mg 12mg レモン果汁 45mg 7mg 分析者:科学技術庁資源調査会
第1の機能
リモノイド効果 | 腫瘍増殖の抑制作用 ⇒ リモノイド配糖体の含有量370ppM/100gは柑橘類で最多。 (参考:夏みかん360ppM、温州みかん80ppM) |
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ヘスペリシン効果 | 強力な抗酸化物質 ⇒ ヘスペリシン(ビタミンP)、ビオフラボノイドとして 100mg・100g |
ヘスペリシン(ビタミンP)+ ビタミンC効果 |
相乗効果で癌予防効果を増強 ⇒ ビタミンCの含有量35mg/100g(参考:レモン45mg) |
第2の機能
リモノイド効果 | 腫瘍増殖の抑制作用 |
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ペクチン効果 | 腸壁にゼリー状の膜を作り、有害物質の吸収を阻害する |
カリウム効果 | 体内の過剰塩分と結合し、対外に排出させる |
カルシウム効果 | あらゆる生理機能の調整と対外排泄カルシウムの補給 |
ペクチン+カリウム効果 | 相乗効果で有害物質除去作用を増強させる |
第3の機能
主要成分 | 機能 |
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クエン酸 | 体内に食物が吸収されると一定のサイクルをもとに代謝が行われる。(TCA cycle) ★クエン酸効果 ⇒ 代謝サイクルを正常にし、体内から乳酸がたまらないようにする |
活性酢酸 | 活性酢酸にはタンパク質を凝集させる性質のほかに、もう一つ、プレーンアミノ酸を結合させる作用がある。プレーンアミノ酸とは、脳を通過するアミノ酸のことである。どんな物質でも脳血液関門(BBB)を通貨しなければ脳には入れないので、アミノ酸が縮合してプレーンアミノ酸が必要となるが、その作用を活性酢酸が助ける。 |
活性酢酸とクエン酸の関係 | 人が酸っぱいという味覚を感じたとき、人間の体内に持つクエン酸が活性酢酸の働きを増強させる。脳にいく栄養分がBBBを通過するとき、体内のクエン酸がpH4.0以下の酸性に傾くと、このクエン酸が活性酢酸に影響を与え脳の代謝効果を増強させる。また、クエン酸が体内に吸収されると生体細胞以内でクエン酸が活性酢酸に変化する。 ★活性酢酸効果 ⇒ 脳の代謝と脳循環が良くなり、学習能力と記憶力がアップする。また、ボケ防止にも効果があると学問的に立証されている。 |
柚子(ゆず)
加工期 11月初旬〜12月中旬
花言葉:健康美
柚子はミカン科の常緑樹で、中国揚子江周辺原産とし、日本へは朝鮮半島を経由して入ってきたと伝えられています。
柚子は昔から日本の暮らしに深く溶け込んできた果実です。果皮からも果汁からも、華やかで清々しい香りがします。柚子ならではの独特などの香りは、私たちをホッと癒してくれるリラックス効果があります。
料理にご使用の際は、ゆず独特の華やかな香りを楽しめる料理がおすすめです。
柚子は料理のアクセントとして、よく利用されています。 少量の使用であっても料理がグッと引き立ちます。
また、柚子果汁・柚子味噌・柚子胡椒などは、柚子の味と香りを存分に楽しむことのできる最高の調味料といえます。
カリウム | 癌予防・痴呆症予防・ストレス緩和・精神の安定・便秘予防と改善・利尿作用・糖尿病予防・高血圧予防と改善・脳卒中予防と改善 |
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テルペン | 高血圧予防と改善・精神の安定・ストレスの緩和 |
ビタミンC | 動脈硬化予防と改善・美肌・癌予防・免疫力強化・シミやソバカスの予防と改善・老化予防(アンチエイジング)・コラーゲン生成 |
ビタミンE | 肩こり改善・血行促進・高血圧予防と改善・抗酸化作用・コレステロール抑制・ストレスの緩和・精力増進・糖尿病予防・動脈硬化予防・痴呆症予防・免疫力強化・老化防止(アンチエイジング)・抜け毛/薄毛などの予防と改善・美白・美肌 |
フラボノイド | 花粉症予防と緩和・癌予防・血管の強化・血行促進・高血圧の予防と改善・抗酸化作用・ストレスの緩和・動脈硬化予防・脳卒中予防 |
Βカロチン | 風邪予防・花粉症予防と緩和・癌予防・肝機能改善・血行促進・抗酸化作用・精神の安定・動脈硬化予防・粘膜の強化・肌荒れの改善・疲労回復・目の疲れ・老化防止(アンチエイジング) |
夏みかん
加工期 1月初旬〜3月下旬
萩市の西20kmにある長門市青海島の大日比(おおひび)に、天然記念物に指定されている夏みかん原樹があります。
今から約300年前の宝永元年(1704年)に西本於長という女性が海岸に漂着した果実を拾ってその種子を蒔いて育てたのがはじまりといわれています。ただし、その果実が現在の夏みかんと同種であったのか、これとは別の種で、偶発実生として生まれたものであるかは不明です。
大日比では、「宇樹橘」「バケモノ」等と呼ばれ、食用ではなく子供がマリの代わりにして遊んでいたそうです。夏みかんの原樹の果実が食酢として利用されるようになると、夏橙(夏代々)と呼ばれました。
天保4年(1833年)、萩の杉彦右衛門が大日比に行って実生苗を2本持ち帰り、内1本を児玉惣兵衛に植えさせました。嘉永元年(1848年)に初めて実がなりましたが収穫期が分からず、樹上に残っていた実を児玉氏の嗣子である正介が食べてその味を知り、時の藩主 毛利敬親に献じたところ、その味を褒められ栽培を勧められました。
これにより、萩では別名“児玉蜜柑”とも呼ばれるようになりました。
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夏みかんの原樹
所在地:山口県長門市仙崎字大日比
所跡及び天然記念物指定日:
昭和2年4月8日(内務省告示第315号)
樹高:5.2m
樹枝広がり:5.0m~5.5m
樹幹の周:
地表面で1.3m、地上1.mで0.75m
樹勢あり、果実100個以上
明治9年(1876年)、元萩藩士小幡高政は小倉県令を辞して萩に帰りましたが、旧藩士が職が無く窮状に在るのを座視するに忍びず、自ら夏橙の苗を買い集めて植える一方、困窮士族のために旧藩士の共済団体「耐久社」を主唱結成して、就産事業貸付金を「山口県士族就産所」に申請して得ました。この資金で苗木1万本を増殖し、苗を耐久社員らに配布しました。植えられた場所は屋敷の裏庭や取壊した士族屋敷跡などで、毎年植栽しましたが、萩の人々の中にはその成果に半信半疑で陰で嘲笑する者もいました。
士族救済のために夏橙の増殖に精を出した小幡高政は明治12年、“萩の夏みかん”の商標を取得し大阪市場へ売り出しました。旧藩士の多くが小幡の指導力に従い、明治20年には7万貫(約260トン)以上の果実を収穫するまでになりました。
小幡は世が己の事業を認めるようになったことを記念し、明治23年、十余年間の苦心を長く子孫に伝える為の石碑『橙園之記』を建てました。碑文には、「人、余の園みな橙を植うるを見て、或いは疑い或いは嘲る。而して今日の盛大を・・・終に萩地の名産たるに至り、・・・」とあります。
萩に持ち込まれた夏みかんは、明治時代に小幡高政の呼びかけににより士族の間に栽培が広がり、萩の特産品“夏橙(夏代々)”として定着しました。明治18年(1885年)、山中三吉と河村末松が大阪へ販売に出かけ、天満市場の小林市之介から「名が夏代々だとヨヨとも読め、中風病人のヨイヨイを連想し縁起が悪いので、“夏みかん”と呼ぶのが良かろう」と勧められ、以後、夏みかんと呼ばれるようになったと云われています。
明治維新胎動の地となった萩。萩の景観の一部を形成する果樹、それが夏みかんです。白く香しい夏みかんの花は、山口県の県花にも選ばれています。
明治時代に士族の間で栽培が広がり、最盛期の昭和40年頃には1万3千トンに増え、全国にその名を広めました。夏みかんの生果は、4~6月頃に収穫しますが、加工用には12~2月のまだ若い果実を搾って食酢として利用します。そして、厚い皮はその特徴を活かして「夏みかん菓子」や「ゼリーを詰めた菓子」などに広く利用されています。
夏みかんには独特の驚異的な有効成分が含まれています。
- 「皮」や「ふくろ」には、抗酸化、抗炎症、抗ウイルス等の作用のある“ナリンギン”や、ガン細胞の浸潤や転移を防ぐ効果のある“タンゲレチン”、“ノピレチン”等6種類の「フラボノイド類」が含まれています。
- 「種子」には、体内の有害物質を除去する酵素の働きを高める“リモノイド類”が含まれています。
- 「皮」には、精神安定作用のあるリモネンが含まれています。
夏みかん成分の諸機能
主要成分 | 機能 |
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ペクチン | 整腸作用 |
クエン酸 | 人体エネルギーの供給 |
ビタミンC | 抗酸化物質 |
Βーカロチン | 成長促進、ビタミンAになる |
ナリンギン | アレルギー抑制 |
リモノイド類 | 腫瘍抑制、解毒作用 |
ノビレチン | 白血球の増殖抑制作用 |
オーラプチン | 腫瘍細胞の抑制作用 |
夏みかん成分の組み合わせによる効能
効能 | 成分 |
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抗ガン作用 | クリプトキサンチン、オーラプチン、リモノイド類、 ビタミンC、ノビレチン |
老化防止 | ビタミンA,C,E、β―カロチン、ナリンジン、ミネラル類 |
風邪の予防 | ビタミンA,C、ナリンギン |
便秘解消 | ペクチン、セルロース |
高血圧抑制 | カリウム、ペクチン |
クリプトキサンチン | 悪玉コレステロールを減らす |
美肌効果 | ビタミンC、クエン酸、ナリンギン |
精神安定作用 | オーラプチン(香気成分) |
抗酸化作用 | ビタミンA,C,E、ミネラル類 |
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